ついこの間ベルギーの友人のことを書いたのですが、ご存知の通りベルギーで悲しい出来事がありました。アメリカ大統領選の各党候補者選びではドナルド・トランプ氏が依然強い勢力で勝ち続けています。ブライアンは
ブ＜「もしこのままトランプが勝ち続けたとして、最終的に共和党の指名候補になることはないよ。共和党内からの反発でそれは起こり得ないし、もし万が一共和党の候補になったとして民主党の候補とディベートできないだろ。みんな愛想をつかすよ。」と言ってます。でも、でも私は不安です。
「でもさそんなこと言ったってさ、ジョージ・Ｗ・ブッシュだってディベートできないのに大統領になったじゃないか。それで9.11が起きてイラク戦争になったじゃないか。ディベートができないから大統領になる可能性はないなんて言いきれないでしょ！」と言ったら
ブ＜「ブッシュが大統領になったのはフェアな選挙の結果じゃないよ。ゴアと争ってズルして最終的に大統領の椅子に座ったんだよ。」
あ＜「フェアな選挙の結果じゃなくて大統領が誕生するなら又同じことが起こるかもしれないじゃないかあ！」
と私は朝からベルギーの事件のことをブライアンと話してて泣きそうになりました。私はポリティカルな（政治的な）ことをこのブログで全然話したくありません。そもそも私は政治に無関心です。興味がないのです。でも今の不穏な世界を見て不幸な事件の数々を見聞きすると物事がどんどん悪い方向に進んでいっているようで胸がざわざわして落ち着かないのです。誰かに何かを言ってないと怖くて。どうして争うことを止められないのでしょうか？憎しみを自ら増大させるような方向へ進むのでしょうか。悲しいです。アメリカ！
などと暗い話題で始まりましたが今日はお知らせです。友人のアメリカ人Ｃ君が新しくビジネスを始めることになり、私が翻訳のお手伝いをすることになりました。Ｃ君は長野県岡谷市在住。日本に長いです。私たちが長野に住んでいた時に知り合い、今年でもう１０年の付き合いです。そりゃ私も年取るはずだわ。で、彼が素晴らしいウェブサイトを立ち上げ、その日本語サイトの翻訳を私が担当することになりました。諏訪地区で７年に１度行われる「御柱祭」のサイトです。美しい美しいウェブサイトです。是非見てみてください。Ｃ君は日本語がとても上手で、Ｃ君に助けてもらいながらなんとか翻訳を少し終えてサイト立ち上げに漕ぎ着けることができました。日本語サイトのaboutのページに彼がこのお祭りを世界に発信していきたいと思った理由が書いてあります。私の本当に拙い翻訳ですがＣ君の平和を願う熱い思いに触れてほしいので是非是非ご一読ください。御柱祭りのスローガンは「心ひとつ」です。皆で心をあわせて。このお祭りに魅入られたアメリカ人のＣ君。長野の田舎で外国人を見るのはＣ君が初めてというような人もたくさんいる地域で、伝統文化を学び日本の歴史を学び、郷土の思いを理解します。「心をひとつに成し遂げる」ことを集団行動をあまりしないアメリカで育ったＣ君は日本に来て幾度も体験し心揺り動かされます。そして縄文時代から続くと言われているこの御柱の魂「心ひとつ」を世界に発信していきたい、日本のひいては人間の根底にある「心通わせて思いを一つにしたい」という願いをこれからお祭りにまつわる四季折々の行事と共に綴っていくそうです。当たり前だけど、こういう素晴らしいアメリカ人もいる。嬉しい。
C君が私の自己紹介をどうしても載せろというのでaboutの最後に載ってます。教室の宣伝もしろと言うので渋々載せました。Ｃ君の熱い思いと私のあほらしい自己紹介が同じページに載っていて本当に申し訳ないのですがコントラストをお楽しみいただければと思います。私が珍しく本当に真剣に取り組んだお仕事です。（←おい！）
Ｃ君の思いが伝わってきて泣きながら訳しました。どうぞご覧くださいませ。もしよかったら感想も聞かせてくださいね！
それでは皆様御機嫌よう。