お久しぶりのブログ更新スタッフのあかねです。
こんにちは。
大きな台風が来たり、それ以上の
スケールの台風がきそうになっていたり悪天候に一抹の不安を
覚える今日この頃ですが皆様いかがおすごしですか。
さてさて、昨日は二十四節季の第十七
「寒露」でした。
朝夕は寒気を感じ始め、そぞろ秋も深まりゆくこの季節。
冬の入り口です。
初冬の季語に「初時雨(はつしぐれ)」というものがあるそうです。
これは冬最初の時雨で、冬になってしまったという気持ちが込められているのだそう。
この初時雨という季語を使った句を調べてみました。
初時雨これより心定まりぬ―高浜虚子
冬を迎えるにあたってのひきしまった感じが何とも言えないですね。
(お前に言われたくない)
虚子が男性だったというのを知ったのは実は最近なのです。皆様ご存知でした?
正岡子規より俳句を教わり後に虚子の号を授かったそうです。
私が春が近づくと必ず思い出す虚子の有名なこちらの句
春風や闘志抱きて丘に立つ
これも来たるべき時を迎え心躍らせ背筋を伸ばしているぴりりと
気を引き締めている様子が伝わってきます。
ライオンだったら鬣(たてがみ)が向かい風になびいていることでしょう。
(虚子はライオンではありません)
他にこの初時雨という季語を使った有名な句で私が見て
ぐっときてしまったのはこちら。
絶壁に吹き返へさるる初しぐれ
前田普羅さんという方の句です。
ああー演歌という感じがしますね。
日本海の荒々しい波と昼なのに薄暗い厚い雲に覆われた
空の下切り立った岩山ーそんな初冬の情景が目に浮かびます。
そんなこんなで美しい日本語を読んでいたら
繊細な言語表現を理解してその喜びに浸るという
替え難い悦楽を私は英語という言語において
果たして味わうことのできる日は来るのだろうか
というほとんど「否」という答えの出ている
疑問に直面して絶望感に似た寂しさを
味わっているのでした。
秋だから、そして冬の始まりだからでしょうか。
それともようかいのせいかな。
(最近こればっかり)
みなさんめげずに英語の勉強頑張りましょうー。
私もちまちまやっていきます・・・。
それではごきげんよう。又次回。