NHK教育テレビで始まった
「ハンクーちょっと特別な僕の日常ー」
という番組が素晴らしかったので紹介したいです。
舞台はイギリス。
12歳のハンクという少年が主人公。
学習障害があるので読み書きが苦手、学校ではピンチの連続なのです。
が、いろんなアイディアとか勇気とか豊かさで乗り越えていくドタバタコメディーです。
ハンクの学習障害はディスレクシア(識字障害)と呼ばれて
読み書きが非常に困難です。
子ども時代には学校ですごく大変な思いを皆するようです。
有名人でこの障害を告白してる人は多く
ハリウッドからは
オーランドブルーム
キアヌリーブス
ジェニファーアニストン
スピルバーグ監督がディスレクシアなのは広く知られているところです。
スピルバーグ監督はディスレクシアの為学校卒業が2年遅れ
いじめられ、学校に行くのが苦痛だったそうです。
今でも脚本を読むのには普通の人の2倍の時間を要するとのこと。
そしてこのドラマの脚本を書いたのが有名なアメリカの俳優
Henry Franklin Winkler ヘンリーウィンクラー
です。
この人。
私はよくアメリカのドラマを見るので彼もみます。
いろんな作品に出演しているのでかなり有名な人みたいです。
自身もハンクの小学校の音楽教師として出演してるのですが
私はドラマを見てすぐにピンときました。
ヘンリーウィンクラー自身がきっとディスレクシアなのだなと。
そして調べたらやっぱりそうでした。
自身の子ども時代を基にして書かれた作品なのだそう。
昨日が初回だったのですが
授業で何かレポートを書かなければならずその課題が
ディスレクシアのハンクにはとても困難でした。
なんとかしようと、紙上でのレポートではなく
模型を作って教室で発表しようとしたのですが
うまくいかず大きなトラブルになります。
激怒した担任の先生と校長先生に
講堂で全校生徒の前できちんとしあげてきた
レポートを読むよう言われます。
そして実際の発表の舞台で
ハンクは音楽のロック先生と共に
素晴らしい発表をして会場を沸かせるのですが
その様子がかっこよすぎて
私は号泣しながらみてました。
懸命に生きるハンクを誇りに思う気持ちと
生き辛さに向き合う彼の気持ちを考えたときの
切なさで胸が締め付けられます。
ただですね、副音声で英語で見ていたのですが
肝心な細かいところがよくわかりませんでした。
イギリス英語おそるべし。ブライアン英語と違いすぎ。
アメリカのホームコメディなら大体わかるのに・・。
ロンドンに1年近く住んでいたにもかかわらず
聞き取りがすごく難しくショックを受けました。
無理しないで次回からは英語字幕をオンにして見ます。
そしてこのドラマを見て思ったこと。
こーゆーとこが西欧の先進国のかっこいいとこだよね。
先日全米で同性愛婚が合法化されたのは記憶に新しいところですが
個人が「そのまま」でいられるようにって思う人の比率が多いところが私が良いな
と思うところです。もちろんそれに反対する人たちもいますが
反対する自由もあり主張する自由もありというところ。
日本でこういうドラマが作られるとはまず思わないので
いいなーいいなあーと思いながら見てました。
ハンクは学校では問題児としてとらえられて
トラブルも絶えないのですが
周りの大人が彼を理解し愛しているのも素晴らしいところ。
きっと実際の日常はもっと苦しく過酷なものかもしれませんが
ハンクの発達が凸凹しているように
周りの障害のない子ども達、そして立派なはずの大人たちも
凸凹してるところが嫌味なく描写されてるところが爽やかです。
アメリカやイギリスでは有名人が発達障害や精神障害など
日本では公にするのがためらわれたり
いわばタブーとされているような事象を
公表することが多い、そういうオープンな社会の空気というか
土壌が私は好きです。
英語で見るのはなかなか難しいかもしれませんが
イギリスの学校生活を覗き見るつもりで
興味のある方は見てみてくださーい。
水曜夜7時25分より
NHK教育です!