※このブログは英会話教室のブログですが英会話に役立つことは書かれていません。非常にくだらないことがだらだら書いてあります。よくそんなくだらないことばっか毎日書けるねって感じの内容です。お読みになる方はご了承の上お進みくださいね。
ではどうぞ。
五月の麗しき土曜。陽は穏やかに照らし、風は爽やかに薫る、窓から揺れる若葉を見て時折聞こえる鳥の声に耳を澄ましながらベッドでうなっている私です。こんにちは。皆さまいかがお過ごしですか？
相変わらずの腰の痛み。もうどうにもならないので息子君は実家に行きました。おじいちゃんおばあちゃん本当にいつもありがとうございます。迷惑かけまくりの娘ですみません。（ブライアンは仕事）寝てるしかないのでこれを機に読書しようと思いました。最近は羽生氏のファンブログしか読んでなかったので情報が偏ってるのでね。（偏り過ぎ）。
去年暮れに引っ越しをしてその際断捨離で持っていたずいぶんの数の本とさよならしました。今、やっぱ捨てなきゃよかったかも。と後悔してます・・。少し前に遊びに来たアメリカ人のＣ君が置いていった太宰の「人間失格」を読むことにしました。Ｃ君は日本語がとても上手ですが「これは無理だった。読めなかった。」と言ってました。うん。日本人だって読んですぐ意味を噛みしめて味わえる人そんなにいないよね、って感じの文章ですよね。
てゆーかこの「人間失格」というタイトルに「お前のことだよ！」って鋭く突き付けられてるようで。読むなら今しかないでしょ。って思ったのです。ほんとどーしよーもない人間でスミマセン。動けなくなって両親に息子見てもらうとか・・。普通逆でしょ。
過去太宰作品は「走れメロス」と「斜陽」しか読んだことがありませんでした。走れメロスは教科書に載ってたやつだしね。で今回横になっていてもじりじりとくすぶる腰の痛みを抱えつつ読んでたのですが、「暗い」「絶望的」「悲哀の極致」って感じで50ページ位読んで滅入ってきてしまいました。２０代のころ読んだらもっと高まったのかもしれないですが。
実際読み始めて、「なんだこれ似てる。似てるぞ。」と蘇ってきてこの「人間失格」とリンクしてしょうがなかった「ライ麦畑でつかまえて」というサリンジャーの小説は私は大好きで多分初めて読んだのは１９くらいでその時は熱狂しました。「バイブル」に出会ったと思いました。折に触れて繰り返し読みました。２０代半ばかなり私の精神世界に影響を及ぼしてたような気がします。でも今読んだらどうだろう。同じように感動するかな。腰が痛くなかったら違うのかな？
自分のロクデナシさに落ち込んでるときに「生きる意味を一度も見いだせない」ながら「演技しながら自分も他人も欺きながら生きる」人の話を読むのは苦しいものです。読んで希望が湧いてきた！とか思える話じゃないことはわかってたんですけどね。やっぱ希望を求めるなら羽生動画だな。←安易な解決方法。
でもですね、文字を追っていてため息が出るような描写に出会うと「読書の宝物」感を思い出して胸が震えます。例えば第二の手記の冒頭。
海の、波打ち際、と言ってもいいくらいに海に近い岸辺に、真黒い樹肌の山桜の、かなり大きいのが二十本以上も立ちならび、新学年が始まると、山桜は、褐色のねばっこいような嫩葉（わかば）と共に、青い海を背景にして、その絢爛たる花を開き、やがて、花吹雪の時には、花びらがおびただしく海に散りこみ、海面を鏤めて（ちりばめて）漂い、波に乗せられ再び波打ち際に打ちかえされる、その桜の砂浜が、そのまま校庭として使用せられている東北の或る中学校に、自分は受験勉強もろくにしなかったのに、どうやら無事に入学できました。
読点が多すぎるような気もしますが（←太宰に物申すとか何様）なんと美しい一文なんでしょう。
東北の遅い春の日が瞼の裏に浮かびます。波の音が聞こえます。桜吹雪が波打ち際を桃色に染める様がありありと捉えられます。日本語の美しさが嬉しくなる瞬間です。その中学に幼少期から周囲と馴染めず、人間を好きになれず、違和感だけを感じて生きてきた主人公がやってきます。寄せては返す波と舞い散る桜の花びら。描写は非常に克明で美しいけれど、そこに一切の感情は挟まれていないのが、主人公の無気力さを表していて、生まれてきてしまって、その日まで生き続けてきてしまった、という悔恨を既に感じさせて、この部分を読んでたまらなくなってしまいました。
この後続きを読もうかどうしようか・考え中です。
↓角川文庫がなぜこの写真を表紙に選んだのか疑問が残ります。
息子君みたいのがいっぱいいる。防犯ブザーさげてるし、最近の写真ですね。
さて話は変わりまして。（寝てるだけだから話が長くなってすみません。）五月末のアイスショーのチケットが届きました。羽生氏はいないけど。羽生氏はいないけど。羽生氏はいないんですけどね。
↓一度気持ちの整理をしたつもりでも何回でも悲しくなる羽生氏欠場の現実。（あとプルシェンコも）
でも他に出演するスケーターもほんと豪華なんですよ！
↓日本人スケーター
荒川静香さんとこないだの世界ジュニアで金メダルを取った本田真凜ちゃんを見るのが楽しみです。
↓海外スケーター。
先日の世界選手権で羽生氏を破り逆転優勝して二度目の世界選手権王者となったスペインの貴公子フェルナンデス。安藤美姫ちゃんとの仲睦まじい姿がいつも微笑ましい。彼と羽生氏はカナダの同じクラブで同じコーチに師事して日々切磋琢磨しています。この二人が技術を磨きあい競い合い且つお互いをリスペクトし大事な友人とどこでも公言してることはフィギュアスケート界の奇跡と言われてます。フェルナンデスを見るのもとっても楽しみです。
ピンクのジェフリー・バトルは有名な振付師でもあります。カナダのクラブでよく羽生氏に振付指導してることもあります。だから見たい。
そしてジョニー・ウィアー。羽生氏がロシアの皇帝プルシェンコと並べて名前をあげた憧れのスケーターです。羽生氏の衣装のデザインも手掛けているし彼がアメリカで解説すると「Yuzu Yuzu Yuzu」とニックネームで羽生氏を呼びまくり、愛に溢れた羽生評をするので好きなんです。だから見たい。
あーでも羽生氏が一番見たい。でも諦めます。療養中だもんね。ほんとに比べんなって怒られるだろうけど、私今回立てなくなって歩けなくなって、痛み止めを打ちながらショーや試合に臨んでた羽生氏ってなんて人なんだろうって思いました。想像出来ないほどの重圧の中でね。すごいなあー。ほんと。いつか必ず目の前でその美しいスケートを見るのを楽しみにしてます！！ それでは皆様良い週末をお過ごしくださいませ。腰が痛くなったら悪化する前に早めの受診を！